実戦デビューを、3者連続三振で締めくくった。ストレートの最速は143キロながら、
2回を鉄平に許した左前打1本に抑え、無失点。「きょうの段階では100点です」。
紅白戦で先発した楽天の即戦力左腕、長谷部が期待にたがわぬ投球を披露した。
「緊張した」との言葉が白々しいほど、堂々とした投げっぷりだった。
スリーボールにしたのは打者7人のうち1人だけ。「無四球」の課題は難なくクリアした。
「細かいコントロールがいまひとつだったけど、だいたいキャッチャーが構えたところに
いきました」。二回は、河田をストレートで見逃し、中島をチェンジアップで空振り、
大広をストレートで空振り、の順で3者三振に仕留めた。
偵察したロッテの吉岡チーフスコアラーは「右打者の内角球が打ちにくそうだね。
チェンジアップもよく抜けていた。やっかいですよ」と警戒を強めた。
ところが「制球はいいが、(個々の球は)プロのレベルからすればすごくはない。
太鼓判は押せない」と辛口の評価を下したのは野村監督だ。
前日にテレビ出演した際、目標に「新人王」を掲げたことが気に食わない。
「何が新人王じゃ。まず1軍に残ることが先やろ。うぬぼれるのもいい加減にしろ。
プロの怖さを知らないな」
とはいえ無視、称賛、非難の段階で選手を指導する野村監督のこと。
キャンプ序盤が無視だったことを考えると、非難は期待大のあかしと受け取れる。
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